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きむら

小舞けらばの納まり


数寄屋の屋根の独自の収まり、小舞けらば。外観を数寄屋建築足らしめている大きな特徴の一つだとわたしは思います。桁、母屋を屋根の端まで延ばさず一歩手前で止め、垂木より上の要素だけを一尺から一尺五寸ほど伸ばす。垂木が端に存在しないことによってただでさえ線の細い化粧材のラインがより強調され、繊細で軽やかな屋根の印象を作り出す。ただし、構造を犠牲にした分、垂木上の見えない部分でその弱点を補完する。小舞けらばは、数寄屋建築の見せ方とその技術とが凝縮されているように思う、今日この頃でしたd(^-^)

芽付き竹の垂木の上に女竹と木小舞を藤蔓で編みます。

黒部杉へぎ板をのせ、その上にへぎ押さえと端っこに上り品板

小舞の上にへぎ板、その上に品板、杉皮。

棟木、 桁は途中で止まり、端っこは垂木から上の部分だけが伸びる

品板と杉皮の作り出すラインだけが目に入り、屋根を軽く繊細にみせる


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