東北地方建築探訪
- きむら
- 8月18日
- 読了時間: 2分
今回の旅行で感じたことは、日本人の持つ信念を貫き通す精神性、自然への畏敬、地元の方々が持つ受け継がれてきたものへの誇り、海外の人が持っていた日本文化への憧憬、益子では先人の文化をリスペクトしつつも新しくものづくりへ取り組んでゆくムーブメント。
せっかく初めてこの地に踏み込めたのですが、震災関連の場所にも行く事が出来無かった事が心残りでした。まだまだ奥深い東北、次回に必ず。
岩手平泉中尊寺
能舞台



出羽羽黒山五重塔
五重塔の塔まで辿り着くまで何千個、何万個の石が敷き詰められたの長い長い階段と石畳。山の奥深い所まで、どのように材を運んだのか?どのくらい年数がかかったのか?どのような思いで人々は作り上げたのか。現代に生きる人間では到底想像しえない、おそらく信仰という言葉でしか説明が出来ない、そのような建築でした。



銀山温泉
車が乗り入れられず、大きい資本の宿泊施設が入り込めない、入り込まないように守られて来たように感じられる温泉街。電線地中化、昔の姿をなるべく残そうとする街並み。様々な所で地元の方の受け継がれてきたことへのリスペクト、誇りを感じました。



奥日光イタリア大使館別館
設計アントニン=レーモンド
永い年月日本で過ごしたレーモンド、茶室、数寄屋建築で使用されることが多い素材の杉皮、へぎ板(木を薄く割った割れ肌を化粧とする板)、白竹で壁面、天井面を構成。
ただその構成方法は、数寄屋建築とは似ても似つかぬ使いかたで、あえて数寄屋、日本建築とは異なる姿の建築として中禅寺湖の湖畔に佇む。(その使い方は師匠のフランク=ロイド=ライトのそれにかなり近い)
ただそれらの数寄屋建築において使用される際の意味合い=周囲の自然との調和、室内室外の素材の連続性の役割はしっかりと果たしているのである。この建築はレーモンドの、日本における日本建築の文脈を使用しながらも、そこからどこまで離れたものを作ることができるのかという己への挑戦であったのではないかとも思う。




栄螺(さざえ)堂
世界でも非常に珍しい二層式の螺旋の構造建築。世界でもこの時代に確認できるものはダビンチの二重螺旋階段と二つとの事。誰か発想したのか、どんな人が施工しようと挑戦したのか、相当な覚悟であったと思われる。



大谷石採掘場



濱田庄司旧自邸
圧巻の古民家建築群、収集物。生活の中で生まれたもの、ことに美しさ見出す。幾つかのショップを訪れると、現代のこの地に住む方々もその精神を受け継がれていることを感じました。








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