先月、数寄屋棟梁平田雅哉氏が設計施工された福井県芦原温泉旅館“つるや”に宿泊し内装を見せていただく機会がありました。 京都の数寄屋大工平井家の繊細な数寄屋とも少し異なる、平田雅哉氏独自の数寄屋の世界、繊細さ、優雅さ、ユーモアなど見所がいっぱいでした。...

栗材は、タンニン成分を多く含んでいます。そのため、鉄分と反応して黒く変色したり、アルカリ成分と反応して褐色に変色します。水に強い材として重宝されますが、そのまま外部で使用すると、雨水に含まれるそれらの成分によって、雨ダレ状にシミが浮き出てきます。その対策として、前もって全面にアル

茶室、数寄屋われる材料には、その作り手がなくなりつつあるものが多くあります。 錆丸太 普通、木の伐採をしない５月～６月の梅雨時期に伐採して、皮を剥ぎ、そのまま山で寝かせると、天然の樹液がでてそれがサビ(天然カビ)になります。そのサビの頃合をみて切り出し、そのあとロウで磨いて...

数寄屋の屋根の独自の収まり、小舞けらば。外観を数寄屋建築足らしめている大きな特徴の一つだとわたしは思います。桁、母屋を屋根の端まで延ばさず一歩手前で止め、垂木より上の要素だけを一尺から一尺五寸ほど伸ばす。垂木が端に存在しないことによってただでさえ線の細い化粧材のラインがより...

桂のI邸茶室、御一緒した中山福太朗さんのお知り合いの現代アート作家TANJC さんに360°の映像で、撮影して頂きました。(スマートフォンだと対応していない場合があります。) 桂の茶室にいる体験がちょっとだけできます。

材料は一般的には、クロベ(ネズコ、黒部杉)ヒノキ科クロベ属。 へぎ板＝木の繊維を壊さずに、削らずに手で割って、厚さ1ミリ以下まで薄くして作られる板 小林へぎ板店 https://hegiita.jimdo.com/ 最初、下地に基準となる墨を打ちます。この墨をたよりに、ずれ...

鷹峯U邸茶室の障子は、滋賀県高島の島村葭商店さんから提供していただきました。偶然にも、茶室にぴったりの繊細な表情の障子を見つけていただきました。腰板は杉うずくり仕上げ、裏面は網代に名栗の押さえと、手が込んでいます。まだ紙を張っていない障子もなかなか良い雰囲気です。

今回の現場の最後、縁側が完成しました。待合と茶室、キッチンと茶室をつなぐ動線になります。桁、柱は北山杉磨き丸太。垂木、化粧板は杉、床板は桧、柿渋塗装。すっきりした雰囲気に仕上りました。後は、造園工事を担当されるお施主さんのお友達Aさんにバトンタッチです。

待合の床柱 杉の古材です。滋賀県高島の島村葭商店さんに提供していただきました。本来柔らかい材種でありながらも目の細かい丈夫な赤身を吟味して使われていて、年月を重ねた深い味が出ています。家具作家裏辻靖宏さんに製作していただいた錆鉄の落し掛けとの相性もバッチリでした。...

茶室四畳半の天井、約一週間かけて編み上がりました！三種類の幅の板をランダムに編み上げました。一日中上に向きっぱなしの作業、首がとても疲れましたが、達成感はひとしおです。

今回の茶室の床柱北山杉天然絞り丸太。 自然に出来た表情がとってもいい感じです。

茶室になる予定の部屋の床下から偶然出てきた石炉です。完全に床板で塞いであったので前のそのまた前のすまわれていたかたが使っていたのだろうか？とっても不思議なことがあるものです。発見当初かなり表面が荒かったので、多少研磨しますと、鮮やかな表情が浮かび上がってきました！

左官職人三宅さん。熱い中、丁寧に下地を塗っていきます。 4.5畳茶室の床の間も形が出来てきました。床柱は北山杉磨き絞り丸太、落とし掛けは赤杉、床框はアフリカンローズウッドです。

工務店事務のHです。今日は御施主のUさんとお友達が壁の左官工事、塗装工事に来てくださいました.。トイレ、洗面所の壁を二人で楽しんで塗って頂きました。お疲れ様でした！ 待合天井は萩天井に黒竹の押さえ

工務店事務のHです。今日はリノベーション進行中の現場へ。 陽の光がたっぷりと入る建物で静かな立地にあります。庭の緑が とても気持ちがいいです。 浴室、トイレ、そして茶室の床がほぼ出来てきました（今は作業中のため 見えませんが）これからの進行が楽しみです。 庭付きの住宅...

大工道具の一種です。先がニ方向に研がれていて、鑿(のみ)、鉋(かんな)などで取りきれない、端っこ、隅に残ったものを、きっちりと取りきるときに使用します。造作、刻み仕事の際重宝します。何とも言えない、魅力的な鉄の表情です。

最近、木だけでなく様々な素材の表情に興味をもっています。桧の表情、杉の表情、欅の表情…。木以外なら鉄の表情、土の表情、紙の表情、漆の表情。 それぞれにしか表せない唯一表情。 ガラスにしか作れない表情だってある。う～ん、おもろいです！！

東京小旅行で一番印象に残ったのは、池袋のF.L.Wrightの自由学園明日館でした。Wrightの日本人、日本建築に対する愛情をひしひしと感じられました。デザイン的なバランスを考えながらも軒を出して、夏日差しを遮り、冬取り込む、屋根上に換気口をつけ室内の気流を考え夏の暑さを...