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宿鴨半 和室リノベーション 設計:池林堂半七+木村全伸工務店 施工:木村全伸工務店

​鴨川を望む宿鴨半の和室リノベーションをさせていただきました。庭との関係性、宿における書院のあり方、古材の素材としての在り方の再構築をテーマに、以前携わらせていただいた二階の間続き、お施主様と延々と打合せを重ねそれぞれのお題に対する解が出せたのではないかと思います。工事完了後、工事に携わった関係者共、お招きいただいて一服いただきまして感謝の思いでいっぱいとなりました。

しつらえ:中山福太朗氏

吊り束:栂古材

​付け鴨居:欅古材

​古材には古材で受け止める。書院廻りはすべて古材のみで収めました。

書院板:滋賀県湖北で天板に使用されていた栗古材、非常に目が細かく、あめ色の光沢を放った素晴らしい材です。

​古材提供:島村葭商店

床柱:栗古材

屋根材の一部として使われていた材

​大工がちょんなで斫った(はつった

)痕跡。無意識の中で生まれた模様が、時を経て、美しい表情となり別の価値を生み出す。

​古材提供:島村葭商店

古材の床柱、付け鴨居、雲板の組み合わせ

​年月を経て生み出された色、艶、肌合いは、人工的に出された表情よりはるかに、深く美しい。

床框:黒檀古材

​床地板:湖北のお寺で床板として使われていた松古材

​おが(むかしの製材のこぎり)で製材したのこ目跡がさらに、踏み固められ摩耗し、汚れが付き、磨きその繰り返しでにじみ出てきた表情。

​古材提供:島村葭商店

雲板:杉古材

地袋:

紙:ハタノワタル氏

​枠:ホウの木

道具組み:中山福太朗氏

IMG_2119.JPG

床の間

庭を望む

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