栗材は、タンニン成分を多く含んでいます。そのため、鉄分と反応して黒く変色したり、アルカリ成分と反応して褐色に変色します。水に強い材として重宝されますが、そのまま外部で使用すると、雨水に含まれるそれらの成分によって、雨ダレ状にシミが浮き出てきます。その対策として、前もって全面にアルカリ成分の液体を塗ってあらかじめ均一に灰汁を出し変色させます。主に消石灰、セメントなどを水に溶いて塗布します。
名栗の格子 右は灰汁だし前、左は灰汁だし直後
名栗格子 乾燥後
六角名栗柱 灰汁だし済。う~ん、なんともいえない渋い
いい色合いが出ました!